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yoshida akira works diary
こまごま制作

このところの制作 1

こまごま進めている。

5月頃に頼んでいたアルミ鋳造が、かなり遅れたけれど上がってきた。

鋳造屋さんが体調を崩されたそうで、数も予定の半分に。残念だがしょうがない。

でも、上がってきて良かった。アルミ鋳造は香港の犬張り子の時以来でしたが、お世話になりました。それで、発注は諦めて自分でFRP型を作成することに。

原型がスタイロに極薄発泡ポリという、あと先考えていない、超デリケートすぎる作りなので、型の修正に時間がかかる。原型は落とすと割れるし、あたためると膨れるし、削り込むとスタイロ出ちゃうし‥ マスターで型さえ取れればそれで良いと思っていたので、まあ仕方ないか。一度カットして、スタイロを溶かし、FRP補強したんだけど、溶け残りのスタイロがネチャついたりと、近道のつもりがまわり道という教訓を存分に味わう。

まあなんとか形を整え、分割線を決めていく。レーザーとか使うとテンション上がる。なんでだろ。結局はこの赤線を手でトレースするから、トースカンでも変わらない気がする。でも、いいよねレーザー。

抜け勾配をみながら直線分割にして、離型剤をしっかりかけて、ポリをかけていく。その後ファイバーでバックアップ。これを全面で行う。

今回、型自体も2つに分割して、それぞれそこから下半身6面、上半身5面の分割とした。メンドい。

雌型同士の接続用にネジを埋め込む。これもなかなか地味に時間がかかる。

雌型完成。なかなか時間のかかった苦労を重ねたパーツが出来ているのだが、何せ雌型なので美しさとか、凄みとかが全くない。軽くばっちい感じすら漂う。達成感を感じずらい。まあ雌型なのでまだ折り返し地点か。

シッポパーツはいろいろ思案したが、シリコンでとることにした。しかも贅沢に完全埋没。シリコン使いまくり。小さいのでFRP型は手間の割に精度が出ないかと判断(あくまで自分の技術レベルではの話)。シリコン積層FRPバックアップで浮くのも嫌なので、今回はこれで。

とりあえず雌型がおおまか完成。

続きます。