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yoshida akira works diary
だるま

ダルマに絵柄

前回の続きでダルマ制作六月まとめ後編。

三体とも順調にベースから顔が吹けて来たので、柄の塗装に入る。いきなりは怖いので、タイルにテスト塗装。文字マスキングにシルバーを吹いて、その上から数色吹いてチタンの焼け色風のカラーにしてみる。

テストOKと云うことで、本体にいってみた。

福の文字は太いので色の変化がよく見える。白ベースに文字内グラデーションはよく映える。

こっちもグラデーションかかってるんだけど、影で見づらい。

そして勢いに乗り、赤ベースにもチタン焼け色風カラーを吹いてみた。

が、しかし、、、
色自体は綺麗に吹けてるんだけど、グラデーションで文字のエッジを暗めにして吹いたところと、赤の接触部というか、色の当たりがあんまカッコ良くない。なんというかキリッとしない割に重いというか。。

赤の方はチタン焼け色風を吹いて、クリアは吹かずに一晩置いて、次の日見て剥がしました。経験上、気に入らないまま進めても結局ダメにするので、さっさと決断した方が良い。クリア層が無ければシンナーと綿棒で丁寧に作業すれば、綺麗に剥がせるのでチタン焼け色風を剥がして、金に吹き替えた。

そして、クラウンも吹いてみた。

やっぱり金のがいい。トラディショナルカラー。金は今まで張り子とかで使った金より明るめ、やや白味が強いタイプを使った。赤が強めだから、明るい方が映えるかな。

白ベースにはお日様吹いて、段差削って金の雲を吹いた。良い感じかな。

そして、横とうしろ関係。横にはグラフィティーっぽい文字を、うしろには仏系の文字を、どちらもチタン焼け色風で吹いてみた。

良い感じで吹けたのだが、問題発生。メタル系とか吹いた時はマスキングのエッジが盛り上がることが多くて、そこに色が溜まってしまう。それを防ぐためにエアでエッジの盛り上がりを吹き飛ばすってのをやるんだけど、それをやっていたら、あろうことか塗膜自体が吹き飛んでしまった。meltyのtの部分が色が飛んで銀になってる。

まあ原因はハッキリしていて、細部のマスキングのキレを良くするために、塗料の樹脂分を減らして塗膜自体の強度は意図的に下げて吹いてる。樹脂分が強いとこういった細かいマスキングの時は母材に塗料が付かずにマスキングの方と固着してマスキングを剥がす時に一緒に模様も剥がれちゃう。特にメタリック系が顕著で、それを克服すべく樹脂分を調整している。最終的にはクリアのコーティング時にメタリック部にクリアが浸透するので、塗膜強度は全く問題無くなってペーパー、バフ掛けも全然OKなんだけど、クリアを吹く前と云うのは非常にデリケートな状態なんだと再確認。

そう云うわけで剥がしました。melty部のみシンナー、綿棒で溶解除去。これまたきわどいデリケートな作業でした。一進一退が続く。退なく、進のみで行きたいものですが。。

この辺までが六月後編です。