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yoshida akira works diary
tools | だるま

昔のダルマの補修とコンプレッサー整備

sunanaで使っているコンプレッサー、いろいろとトラブルが続いていたので、根本的に治そうと試みる。

防音箱に入れた本体のrichcon ks-708(珍しい機種 イエロー4という機種のOEM元バージョン)は頑丈にできているので問題無いのだが、その先でいくつか問題が。

1 防音箱内部が高温になりすぎる。
2 高温になるのでエアホースが裂ける。
3 2とは別で微量のエア漏れがある。

2については以前に防音箱内部のエア配管をすべて金属製に変えたので、裂けることはもうない思う。
で1については一週間ほど前に12cmのパソコン用の冷却ファンを取り付け、多少の改善出来たはず。防音を気にしてエアの流路を複雑にしているので、劇的には変わって無いけど良くはなっているはず。
それで今日は部品が届いたので、3を直してみた。

コンプレッサ周辺の配管から漏れがあるのでは?という予想のもと、タンクの直前に逆止弁(チェックバルブともいう)を入れてみた。これが上手くいけばコンプレッサー周りからエアが漏れてもタンク内の圧力はキープされ、再起動時にはコンプレッサー内の圧力は下がっているのでモーターにも優しいという、素晴らしい仮説が立っている。

真ん中がpiscoのチェックバルブ

が、結果は残念なことに逆止弁の音で作動音がうるさくなり、エア漏れ(ゲージで見る圧力の低下)は変化なし。

コンプレッサーより先の配管は石鹸水でチェックしたけど、漏れは見つからなかったのでウーンと頭を抱える。でもエア漏れと言ってもかなり微量で10分で0.005Mpaくらいゲージが下がるというもの。圧力ゲージが細かいのでそれが読めるけど、普通は気づかないレベル。

なので、もうそのことは気にしないことにする。一度組み付けた逆止弁は外して元の配管に戻す。

その後、昔の赤いダルマで輸送中に傷ついてしまい、長く寝かせていたものがあったので、赤とパールゴールドを吹いて修正。コンプレッサーをガンガンに連続運転させてみた。

夕方、コンプレッサーの調子が怪しい。うまくエア圧が上がらない。いつものパターンは
連続運転→防音箱内高温→ホース破裂→エア漏れ→圧が上がらず連続運転→さらに高温 という悪循環。

高温でパッキンでも溶けたかとモーターを止めてゲージを確認。どこかに漏れがある場合、空気圧が急激に下がるはず。でもエア圧は下がらない。つまり配管漏れはない状態。コンプレッサーを回して圧力の上がりを見る。通常時は0.31Mpaまで上げられるコンプレッサーなので0.29Mpaで運転ストップ、0.2Mpaで再起動という設定にしている。
0.25Mpaまでは順調に上がったが、それ以降が伸びない。0.26Mpaにいったあたりで運転は続くが圧の上昇は止まってしまった。

このコンプレッサーは小型、低圧、大風量というタイプでダイアフラムというゴムパーツを使っている。なので通常のピストンタイプよりも圧が上がらない。代わりに吐き出せるエア量がピストンタイプより多い。suanaではエア工具は使わないし、エアブラシ、小型ガンのみの使用なので0.2Mpa以上はまず使わない。なのでこのタイプにしたのだが、このダイアフラムが熱の影響で柔らかくなり、通常の温度の時よりも最高圧力が下がってしまっている?そんな気がする。

もしかしたら今までもこのパターンで圧が上がらず、高温になっていたのかも。圧力スイッチの設定を0.25Mpaで運転ストップ、0.2Mpa で再起動に変更した。しばらくこれで様子を見てみよう。

あと、もしかしたらなんだけどエア漏れと思っていた圧力の微妙な低下は、圧縮されたエアが冷却されて、その分が下がって見えていたのかもしれない。コンプレッサー本体は素手で触れないくらい高温になるし、防音箱外のエアホースもかなりあったかい。タンクはアルミで冷えているので、あり得るかも。今度、完全に冷めた後での圧の変化も見てみよう。