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yoshida akira works diary

いろいろトラブルの日

メルトダルマにいろいろと家紋柄を吹いて、その上からスターバーストを吹いていく。

なんだけどトラブル発生。以前も起こった剥離。クリアを吹いたら少しちぢれができて、微妙だなと思いつつ、なんとか抑え込んでいたんだけど、やっぱりダメでした。スターバーストのマスキングを剥がすときに、バリッといきました。本来は金銀のグラデーションの部分が剥がれて、下地の銀が出ちゃった。画像はそこから丁寧にマスキングのエッジまで均一に剥がしたところ。かなり神経を使う作業。

で、再度必要部分にだけマスキングして、金銀のグラデーションを吹くぞと思ったら、なんかコンプレッサーの調子が悪い。エアが一定圧まで上がらず、圧力スイッチがoffにならない。前にヒューズも切れたし怪しい、怪しい。

塗装を中断して開けてみる。二重箱の防音ボックスに入れてあるのでネジ外して蓋を外す。熱い。ちょっと熱すぎる。で、コンプレッサーから出るホースからエア漏れ発見。

エア漏れが出て、そのせいでタンク内が規定圧まで上げられず、それにより圧力開閉スイッチが開のままで閉じられず、モーターが連続運転になってた模様。その連続運転の熱でまたホースが傷んでと負の連鎖状態だったぽい。

なので、ホースを少し強そうなのに交換。あと設定圧力を下げて再設定。とりあえずしばらく様子を見てみる。これでもまた漏れが出るようならシリコンのブレードホースに交換しよう。シリコンのブレードなら耐熱が150度以上だから、まず問題ないはず。

しかしコンプレッサー本体は頑丈だ。古い機種だけど、24時間連続運転可能で小型ガンなら吹ける吐き出し量がある。イエロー4という機種と同等で、そのOEM元の扶桑精機が出したバージョンだと思われる。オリンポスの4004型(これも製造はおそらく扶桑精機)のモーター強化(出力2倍)、安全弁省略版らしい。いろいろ調べたけど古すぎてキチンとした資料は出てこなかった。こいつにエアサス用のタンクをつないで、サギノミヤの圧力開閉スイッチをかまして塗装ブース用の小型静音コンプレッサーにしてある。

なんとかコンプレッサーを復活させて、再塗装。うん、言われてもわからないレベルで補修できた。慎重にクリアを吹いて完了。

メルトだるまに家紋ほかを吹く

メルトだるま。全体に柄を増やしていく。金銀のグラデーション、金単色になるところを使い分けて吹いていく。

キラリみたいな模様も入れていみる。日本の家紋系の柄を多く使ってみた。

うしろ。

溶け側。

わりとスムーズに進んだ。

メルトだるまに麻文様やら文字やら

写真撮り忘れていたんだけど、メルトだるま、顔の表情の赤と黒を入れてあります。進んでます。

で、今日はフロントの下部に麻の幾何文様を入れてみる。線の欠けなどアレンジしてある。

で、吹いていたら何やらコンプレッサーが停止。機関部が壊れてると厄介だなーと思いながら軽くチェック。そしたらヒューズだった。モーターの出力は2Aなんだけど、再起動時の突入電流(だったかな)対策で10Aのヒューズを入れてある。自前で圧力開閉スイッチを入れてあるから、そこに一応入れておいたんだけどそれが飛んでた。ヒューズが飛ぶような挙動はしてなかったんだけど、、なんか怪しい。まあヒューズの交換で治ったので塗装作業に戻る。

クラウンとか、サイドに南無阿弥陀仏とか、すでにいろいろ吹いてます。で、麻の幾何文様の上にタギング調の文字を入れる。

こんなかんじです。

バックに水流紋も入れてみた。

 

こま犬を一度箱に

長い間取り組んできたこま犬だが、一度木箱にしまうことにした。
作業に時間がかかりすぎているのと、新しいプランを作ってみたくなり、一度中断。サフ工程が終わってベースのホワイトまでいきたかったが、下地の仕上げが思った以上に大変で。。

木箱は以前に作成してある。全て合板で作ってあるので海外輸送も燻蒸不要。

これにこま犬本体に埋め込んだナット位置で穴をあけてボルト固定する。
ボルト穴の位置出しにこのピン付きボルトを使う。ボルトにドリルで穴あけし、そこのピンを打ち込む。これを5個作って、作品に固定、箱の底板に作品を置いて位置決めし、押し付けて底板にマークする。そこにドリルで穴あけ。

こま犬お腹修正

だいぶ進んできたが、細かな所が気になる。
お腹まわりを修正。

ダルマポリッシング

ペーパーでの研ぎが済んだので、いよいよポリッシャーをかける。

コンパウンドの番手も様子を見ながらあげていく。

粗めのコンパウンドでしっかり仕事をしておかないと、あとで細かなスジが残る。結構筋肉を使う作業。

クリアを研ぐ

ポリッシャーでの磨き作業の下準備として、塗膜を1500番、2000番の耐水ペーパーで研いでいく。

なので一度、艶がひける。

帰路につく。

今回、短期滞在日程なのでもう帰ります。オープニングの1日ちゃんと居れればOKという旅程を組んだ。早朝便とかもあったんだけど、少しゆったりな昼便。地下鉄を乗り継いでチャンギ国際空港へ向かう。

空港デカい。ちょっと早すぎた。日本は台風きてたけど飛行機は行き帰りとも大丈夫だった。夜中に日本につきました。リムジンバスの最終乗れなかった。帰りの電車が地味にこたえる。

チェックを終えて、散策

作品チェックと撮影が済むと、とりあえず差し迫った要件はなくなる。ギャラリーオープンは夕方なので、それまで時間ができた。

なので、とりあえずは周辺を散策。改めてギャラリー外観など見てみる。 僕がこのたび展示させてもらってるのがここ、MIZUMA GALLERY。

この建物には2つのギャラリーが入っている。 隣はドイツの方がやってところ。ギャラリー前には芝生の広い庭的スペース。

着いた時から気になってたんだけど、上の芝生のある画像の右の見切れた先に、すごくぶっきらぼうに外に置いてあるのがこれ。バルケンホールのブロンズだよね。ドイツのギャラリーのものだと思うんだけど野外なんで当然野ざらし雨ざらし。詳しくはわかんないけど、価値あるものだと思うんだけど、それをポコッと庭に置く感覚は凄いと思った。作品はのびのびして、割と幸せそうな感じに見えた。

その後、先に到着していた大畑さんとギルマンバラックス全ギャラリーツアーを敢行。2時間くらいかかったかな。日本のギャラリーも何軒かあった。一軒のスペースが大きいのとギャラリーの色が強いので、かなりのボリューム感。

お昼がてら、ギャラリースタッフの方にシンガポールミュージアムに連れて行ってもらう。教会をリノベーションしたミュージアムで素敵なところでした。いろいろな作品を見たけど、クスッと可笑しさを覚えるポイントが割と共感できた。感覚的な部分はそう遠くないと思った。

夕方からはギャラリーでオープニング。たくさんの方がきてくださいました。作品に興味をもってくださり、英語で話などするのですが、テクニカルな部分はなんとか無理やりイングリッシュで乗り切れるような乗り切れないような、そんな状態なんですが、作品のコンセプト的な部分になるとギブアップになってしまう。スタッフの方などに何度か助けてもらいました。なんとか話せるようになるか、テキストにおこしておくかの準備が必要だと痛感。

オープニングが一段落して、みんなで晩御飯をギルマンバラックス内のイタリアンで食べて解散。いろいろな方にお世話になりました。

帰りも駅から歩いてみた。歩くとその場所の雰囲気を感じれるので、元気がある時は歩く。濃い1日でした。

ギャラリーにて作品チェック

無事にギャラリー到着。スタッフの方々にお土産のシャケトバなど渡してみる。お土産としては怪しかったかも。作品の開梱、展示はスタッフの方々で済ませてもらってありました。ありがたや。

軽く最終磨きをして、チェック完了。他の作品との間合いなど、計算された位置にインストールされてる。長距離輸送で心配が少しあったが、全く問題なかった。

逆サイドから。人も写ってると、作品サイズがわかる。そして天井が高い。

展示の全体的な感じ。大畑伸太郎さん、淀川テクニック(さん)、伊藤遠平さんの作品が後ろに見える。
パーテーションを挟んだ別スペースに渡辺おさむさんの作品も展示されている。

このショットがなかなか良いかと思う。