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yoshida akira works diary

無事初日を迎えられました

本日、無事展覧会初日を迎えられました。

毎回そうなんだけど、初日の開始時間まで足掻きたくなって、なんか台座とか気になってペンキ出しちゃったり、落ち着かずソワソワしちゃう。

はじまる時間になって、見に来てくれる人が来ると観念するというか、自分も作品に対して観者に回るというか、まあこうかという気持ちになる。

無事スタートできて良かった。

これから搬入

今日は展示の搬入日。
作品と什器をまとめて車を待つ。

だいたい準備が済んだので、ひと休み。

うまくセットしよう。

今日は作品を磨く

展示が近づき、ちょっと緊張したりもする。

今日は一度箱から出して磨き。ペーパーから、バフ、手磨きをあちこちで繰り返す。

「吉田朗展」開催のお知らせ

2016年4月18日から30日までHideharu Fukasaku Gallery Roppongiにて「吉田朗展」を開催します。

今展では「ダルマ」シリーズに加え、新作「エビ子供」シリーズも展示致します。

「ダルマ」はギリシャ経済危機の際にニュースなどでもちいられた「バスケットケース(basket case)」という表現からインスピレーションを受けて制作されました。「バスケットケース」は戦場で両腕・両脚を失い担架で運べない兵士を指す言葉が転じて、巨額の財政赤字で苦境に陥いる国を指します。それを福島第一原発事故以降の日本の状況に当てはめたのが「ダルマ」シリーズです。手足のない「バスケットケース」という状態を日本的な「ダルマ」へと形状的にすり替え、さらにその「ダルマ」を溶けていく形態に発展させたことで「手も足も出ない上に溶けてしまっている」という厳しい現代日本の状態を表しています。

「ダルマ」シリーズの制作をする一方、2011年の東日本大震災以降、世界が少し変わったような感覚を持つようになりました。これまでの想像を超えるような様々な事象が次々と発生し、それらが起きるスピード はどんどん加速するのに反比例するかのように、ひとつひとつの事象の重みは軽くなるというものです。
「猛烈なスピードで移りかわっていく世界の中で起こる一つ一つの出来事を直接的に作品化するよりも、『少し変わってしまったような世界』そのものを表出する方がより現在の状況を表現できるのでははないか」と考え、これまでの「事象に対する直接的なアイロニー」という手法から、あえて「ナンセンス、カオ ティックな状況を作品に持ち込む」という方法で現代性を表現しようと試みるようになりました。その中で生まれたのが新作「エビ子供」シリーズです。

作品そのものの素材や表現手法は統一されていますが、表現の仕方が異なる作品の変化が鮮烈にご覧頂ける展示となります。新作約6点を発表予定です。

 

吉田朗展

2016年4月18日(月) – 4月30日(土)
11: 00 – 19 : 00 (last day -17: 00)  日・祝日 休廊

Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi
〒106‐0032 東京都港区六本木7-8-9 深作眼科ビル1F・B1
TEL: 03-5786-1505  FAX:03-5786-1506  E-mail:hfg@fukasaku.jp
HP: http://www.f-e-i.jp    http://www.facebook.com/hfgroppongi

協力 ユカリアート HP: http://www.yukari-art.jp E-mail:info@yukari-art.jp

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カープボム

数年ストップしていた作品を進めてみた。鯉のぼりと爆弾をくみあわせた作品。鯉のぼり柄の頭までいって、そこで長らくストップしていた。

これに背ビレとウロコを吹いていく。まずは背ビレ。ベースのホワイトの上にパールが吹いてあるので反射が金色になる。背ビレはかなりデフォルメしているので、少し気持ち悪い。

そしてウロコ。鯉のぼりのウロコと青海波文様はかなり近い。片面を一気にマスキングして、シッポ側から吹いていく。尾周りの絞りにマスキングを追従させるのが難しい。太めのグラデーションパターンなので、iwataのHP-THという0.5の平吹エアブラシを使う。マスキングが緑なので、何だかアロワナっぽい。

マスキングを剥がして、ウロコの重なりのシャドーを吹く。机の上がマスキングのカスだらけ。

吹きこぼしを綺麗にクリーニング。エッジなど整えて、クリアコート。この小型ガンと小型コンプレッサーで吹くにはちょっと面積が広い。薄めを何度かに分けて吹き重ねる。

数年ぶりに進んで嬉しい。

撮影をしてみた

このところ取り組んでいるエビ子供作品、だいたい出来てきたが細かい所でいろいろ気になる点もあり、完成までまだかかりそう。

完成はまだなんだけど、展示にむけて画像が必要なので撮影をしてみた。

早朝に塗装ブースの白壁を使って一発決めに近い感じで撮影。触角とか長いのと塗装した細部があるので、構図悩んだけど、こんな感じでバランスとってみた。

チタン風の水紋を吹く

右脚周りが少し寂しいので、水紋をチタン風に吹いてみた。まずは例のごとくマスキングから。

シルバーのベースを吹いて、その上からブルー、レッド、マゼンダ、オレンジ、イエローと、重ねながらズラしながら吹いていく。

マスクオフ。はみ出た所や淵のバリ的なものなど丁寧に整えて、クリア。

だいぶ賑やかになってきた。

剥がれた桜の修正と桜雪輪

この前剥がれた桜の修正に入る。
いろいろやり方は考えたが、まず黒で潰すことにした。

剥がれた部分に黒を吹き、地の色と同じしてクリア。その後段差を削って、今度は明るめの金を吹く。

同時進行で雪輪の中に入る桜も吹いていく。黒、赤を吹いてその後マスキングを外してからクリア。

その上からゴールド二層吹いて、マスキングを外す。

で、こんな感じ。

花入りの雲を吹いていく

刀にかかる形で黒地に花柄の雲を吹いていく。まずは赤で花柄を吹いていく。同時に刀の根元に雪輪を入れるので、刀の上から白ベースを吹く。

マスクオフ。刀の下部の雪輪の凹み部分にかかる所が一部足りずに、吹いて足したりなどの作業もしている。その上からクリア。

黒を吹く準備。マスキングで囲う。

黒を吹き、マスキングを剥がす。花の一部がマスキングと共に剥がれてしまった。久々にやっちゃった。クリアの硬化をもう少し待つべきだったかな少し焦った。クリアが薄めの所が剥離した。

修正入れないとね。修正するより、しっかりと硬化を待った方が時間は節約になると知っているのに、やってしまう。。

雌しべ雄しべを金で

桜のピンクがすんだので、今度は金で雌しべ雄しべを吹いていく。

ピンクにはクリアを吹いてあるので剥離の心配なし。その上からいつものようにまずはマスキング。

シルバー、金と吹いて、マスクオフ。刀周辺の渦巻きを少し重くしてみた。刀の反射のハイライトをより目立たせたい。

最後にクリアを吹きたかったが、無理だった。