安楽と尊厳の椅子
2001
鉄、布、ガラス、ポリエステル樹脂
w2000mm h1950mm d1700mm
Chair of comfort and the dignity
2001
Iron, cloth, glass, polyester resin
w2000mm h1950mm d1700mm
死の椅子
現在は安楽死、尊厳死を選ぶ人は少ない。そして、それを選ぶ要因は、病苦によるものがほとんどだろう。
しかし、将来人工の臓器の量産がもしも可能になったら、それらは爆発的に増える、いや、それ以外の死亡の方法が無くなるのではないか?そんなことを私は考えました。
肉体と精神が本当に釣り合わなくなる前に、自ら安楽と尊厳を求めて、決定を下す。自らの葬儀に自ら招待状を書き、多くの人に見守られながら死を選ぶ。そんな死が当たり前の時代。
そうしなければ死ぬことができない。自殺という概念が根本から変化するそんな時代。
意志を持たない限り永遠に肉体が存続する。そこに安楽と尊厳はあるのか?