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contemporary sculpture
2022 | works

犬張り子 Holo diffusion 01   Inu Hariko Holo diffusion 01


犬張り子 Holo diffusion 01
2022
H300 W300 D150mm
ガラス繊維強化プラスチック ウレタン塗装

Inu Hariko Holo diffusion 01
2022
H300 W300 D150mm
Fiberglass-reinforced plastic, Urethane paint
 

 

 

「犬であり張り子である」
私は日本の伝統工芸品、犬張り子にそのような意味を重ね、現代日本に対するアイロニーを込め作品としています。犬張り子を「表面だけの虚しい造形」と考え、その表面に現在を象徴するような絵柄をペイントすることで、「現代」を表現することが出来ると考え制作しました。

素材はFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、プラスチック(厳密にはポリエステル樹脂)をガラス繊維で補強し強度を高めた素材です。厚みは約4mm、伝統工芸品の犬張り子と同様に中は空洞の非常に薄い素材です。この素材に自動車塗装に用いられるウレタン塗装を用いてペイントし、周囲が映り込むまで表面を磨き上げて作品としています。

この作品ではホログラム塗料を使用しています。この塗料は見る角度によって、様々な色に変化し反射します。放射状に拡散する線を、新型コロナウイルスの変異と拡散に見立ててペイントしました。左サイドには「occupied world」の文字、右サイドには「sekai」の文字をペイントしています。

「新型コロナウイルスを見立てた絵柄」という制作の意図を感じさせないように、美しく仕上げることを心掛けて制作しました。

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