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yoshida akira works diary
Archive for 4月, 2013

ダルマ、こま犬、仏像

ブログを久々更新。
更新していない間にいろいろと進めてしまったので、画像が沢山。

まずはダルマ。

マスキングの逆側も貼り付けて、様子を見る。目のサイズを何度か変えて見て、センターの隙間も詰めてみたりした。

ベースのホワイトまで進んでいるのが幾つかあるので、この中から状態の良いものを一つ選んで、塗ってみる。

まず顔面のベースカラー。その為のマスキング。これはこれで間が抜けていて可愛い。

ベースカラー吹けた。

そこから髭、眉、黒目。そのあと目の縁取りに金を二種。まさにダルマって感じ。

ここでひとます、ダルマをストップ。
以前、手を出していてしばらくいじって無かった仏頭、これから体も作るんだけどそれと旧作のこま犬を組み合わせてみてはどうかと思い、ここからこま犬、仏頭に作業が移行。

何年ぶりだろ。調べてみたら、制作は2003年、最後に展示で使ったのが2005年だったので出すのは8年ぶり、いじるのは10年ぶり。

この頃の梱包がワイルドすぎる。テロリストみたいだ。

開けたらこんな。問題ない部分は10年経っても問題ない。

普通に艶も健在。

なんだけど、この時はボリエステル樹脂とウレタン樹脂、いわゆるキャストを併用していて、全体はボリエステル樹脂、渦巻き的な装飾部分にはキャストを使っていて、その接合部にクラックが入ってきていた。

アトリエ天井裏に保管してたから、夏冬の温度差は40度近くいくだろうし、かなり過酷な条件というのもあるけど、樹脂と樹脂の収縮率の違いとか、パラフィンの関係とかいろいろあってのことだと思う。

あと塗装に関して、当時はよくな吹けたなと思っていたけど、今見ると、まあ、あれだよねって感じで、正直塗り直さないとしょうがない感じです。

なので、バリバリ剥がします。ランダムサンダーに80番のペーパーで、下地が出るまでグリグリ削る。

装飾パーツも皮すきと小槌でパカパカ外す。

そんな暴力的な作業をしていると、ダルマに削り粉が積もってしまうので、ダルマの箱を作る。ホームセンターでベニヤをカットしてもらい、エア釘打ちでとめていく。計6個完成。右のビニールハウスは冬季硬化乾燥用のもの。中に布団乾燥機をつっこんである。

細かい所も剥がしていくと、結構時間がかかる。これで4日目くらい。

さすがにずーっと削りだと腕がバカになってくるのと、ちょっと飽きが入ったので、仏頭に手を入れる。スーパースカルピーでの制作なので、ホットガンで焼いて硬くして、ペーパーを当てる。凹みにスカルピーを盛り付けて焼いて削ってを繰り返す。

結局やってることはこま犬作業と大差ない気もする。

あとはこっち。キャスト制作の装飾パーツを綺麗に修正して、シリコン取りの準備。サフとクリアを吹いてからシリコン取りすれば、綺麗な状態のコピーが出来る。渦巻きの向き、サイズのバリエーションで最低でもこの数の雌型が必要。

ざっとこんな感じ。やっぱりこまめにアップしないと大変だ。なにごともまめにやらないと。