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yoshida akira works diary
犬張り子

金箔調の張り子を進める

漆、金箔調の張り子を進めている。

ドロッピングには欧米的なもの、箔には日本的なものという意味を込めて、「文化侵食」といったイメージで、なるべくシンプルな要素で構成。

平滑にするために、ウレタンウレタンの重ね吹き、研磨を繰り返す。

ウレタンクリア8層目。

ミヅマアートギャラリーにて開催される「Summer Show」に出品いたします

8/24より市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで開催されるグループ展「Summer Show」に出品いたします。

今回の展示では「犬張り子」シリーズの作品と、仏像をモチーフにした作品「ボサツZ」を展示いたします。

犬張り子作品は日本の伝統工芸品である犬張り子を、中身のない表面だけの空虚な存在と捉え、その表面に日本の伝統的文様や都市風景をペイントすることで、現代日本を切り取ることが出来るのではないかと考え制作しています。

この犬張り子シリーズに加えて、日本固有の宗教観をテーマに制作した作品「ボサツZ」を展示いたします。

安倍元首相銃撃事件を発端として、政治と宗教の問題へと人々の関心は変化し、ついには内閣改造に至りました。

「ボサツZ」は福島県の勝常寺にある日光菩薩像をモチーフにして制作しました。「ボサツZ」はFRPのボディにエアブラシにより十字架やスカル、梵字などミクスチャーな刺青調のペイントを施してあります。「クリスマスを祝った一週間後、神社に新年の初詣に行き、教会のチャペルで結婚し、子供の七五三には神社に行き、寺のお墓に入る」といった曖昧な倫理観と、ある意味強い商業主義に支えられた「都合の良い解釈の組み合わせ」とも言える特異な宗教観が日本にはあると考え、制作した作品です。

このような「おおらかな宗教観」「信仰に対しても都合の良い解釈行う姿勢」を批判的に抽出することで、「この現代日本でしか出現し得ない仏像が作れるのではないか」と考えました。

この2022年のSummer Show にこの作品を展示する意味は大きいと考え、「中身のない表面だけの空虚な張り子」と「日本人の信仰に対する姿勢」を批判的に抽出した作品をあわせて展示いたします。

<会場>
ミヅマアートギャラリー
〒162-0843 東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
tel: 03-3268-2500 fax: 03-3268-8844

https://mizuma-art.co.jp/exhibitions/summer-show/

<開催日時>
2022年08月24日(水) – 09月10日(土)
12:00 – 18:00
休廊日 :日曜・月曜・祝日

<出品作家>
青山悟、荻野夕奈、奥田雄太、橋爪彩、名もなき実昌、吉田朗

ボサツ Z
2008
H1670 W550 D540mm
ガラス繊維強化プラスチック、ウレタン塗装

犬張り子 Sakura 01
2022
H450 W450 D210mm
ガラス繊維強化プラスチック ウレタン塗装

大きな張り子にベース塗装

パールブルーのベースカラーを塗装。

ホワイト、パールリキッド、クリアと重ねて3コートパールにする。

雌型を新調

小さな犬張り子の雌型がだいぶ傷んできた。

かなり長く使っているし、そろそろ新調しようと思う。

新しいマスターを作りはじめた。完成している雄型からシッポを切り出して、型取りしやすい形にする。

新しい作品を進める

新しく中型の犬張り子を制作。

小と中を進めてみる。

あと、新しいホログラムパウダーをテストしてみた。扱いが難しい。

ライラックカラーの張り子の塗装

今日はライラックカラーの張り子の塗装を進めた。

この前、新宿駅から大久保駅、新大久保駅を通って高田馬場まで歩いて街のタギングを探した。

今日はその時に見つけたタギングを模様のベースにして塗装をしてみた。

治具を作った

今まで犬張り子を磨く時に、片手で作品をおさえて、片手でポリッシャーをかけていた。

なかなかしんどいのと、小さなキズは光に当てないと見えないので、治具が欲しかった。

一度2×4材で作ったんだけど、角度替えが面倒で、三脚の自由雲台を使って作り直した。

たぶんいい感じ。

作品の撮影

昨夜は写真家の田中太郎くんに、ここ1年くらいで制作した作品を撮影してもらった。

撮影した画像は、いま制作している作品集に使用する予定。

現像が楽しみ。

銀の犬張り子の塗装

銀の犬張り子にネオンっぽいペイントを加えた。

テストピースを沢山作って、色と柄を絞り込んだ。なかなか難しい。

銀の犬張り子にスカルをペイント

今日はエアブラシでスカルをペイント。
マスキングを剥がしながらペイントしていく。

iwataのカスタムマイクロンを久しぶりに使った。