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yoshida akira works diary
Archive for 7月, 2013

ダルマ完成、Sniff Out

ダルマ塗装の途中でまたしても更新が滞ったので、遅ればせながらアップ。

前は塗膜が吹っ飛んで、シンナーで綺麗に剥がしたあたりだった。

なんとか吹き直しました。失敗した時は、原因とかは分析しなきゃだけど、サクサク手を動かした方が良いね。クヨクヨしてミスったことを受け止めてるとダメージが増す。

が、しかし。。
逆サイド、別の文字で同じ失敗を。
原因はエアが強かったからだろうと、エアを最弱にして慎重にやったにも関わらず、

見事に吹っ飛んでる。はい。エアでエッジを飛ばすのはもう辞めます。

で、シンナーで剥がして、吹き直し。画像だとすぐだけど、日はまたいでます。シンナーで剥がして、クリアを吹いて、硬化させてからでないとマスキング貼れないので。初物はいろいろあるよね。

リペア。綺麗に出来た。凹まずに淡々とやれるようになった。強くなった。

で、この作品たちはSniff Outという大阪のアートフェアに出すので、台座も作る。後ろも見てもらえると嬉しいので、回転式の台座を作成。これは回転スピードをコントロールする回路。pmr方式と云うらしい。コレなら1.5vの乾電池でも無段階式のコントロールが出来る。自分で半田付けしたからドキドキだったけど、テストOK。

文字下に祈る手を入れてみた。ゴールド二色を下地、クリア、再マスキング、黒でライン、シャドウ、クリア。

もうクリア何回目だろうか。

赤の方も進める。画像はマスキングミスで赤になるべき所が銀になってしまったので、再マスキングして赤を吹くところ。

このあと台座を作ってる時、開けちゃいけない所に穴あけちゃって、板を貼り直したり、かなりの苦戦をしながらもなんとか完成にこぎつけた。焦っていたので、画像とれなかった。自分ってこんなにミスをする人だったっけ?今回は累積ミス数が凄まじい。まあアトリエがとんでもなく暑いから、集中力を維持するのも大変ではあるけど。。

回った。静止画だけど…。

電池は余裕で持った。単一電池一本で2日間。まだまだいけそう。予備とか結構持っていったんだけど、使わずに済んで良かった。

会場はこんな。インテックス大阪って、東京で云うとビックサイトだね。埋立地の巨大イベント施設。

音楽ライブも同時にやってたから、結構賑わってた。ご覧いただいた皆様方、ありがとうございました。

ダルマに絵柄

前回の続きでダルマ制作六月まとめ後編。

三体とも順調にベースから顔が吹けて来たので、柄の塗装に入る。いきなりは怖いので、タイルにテスト塗装。文字マスキングにシルバーを吹いて、その上から数色吹いてチタンの焼け色風のカラーにしてみる。

テストOKと云うことで、本体にいってみた。

福の文字は太いので色の変化がよく見える。白ベースに文字内グラデーションはよく映える。

こっちもグラデーションかかってるんだけど、影で見づらい。

そして勢いに乗り、赤ベースにもチタン焼け色風カラーを吹いてみた。

が、しかし、、、
色自体は綺麗に吹けてるんだけど、グラデーションで文字のエッジを暗めにして吹いたところと、赤の接触部というか、色の当たりがあんまカッコ良くない。なんというかキリッとしない割に重いというか。。

赤の方はチタン焼け色風を吹いて、クリアは吹かずに一晩置いて、次の日見て剥がしました。経験上、気に入らないまま進めても結局ダメにするので、さっさと決断した方が良い。クリア層が無ければシンナーと綿棒で丁寧に作業すれば、綺麗に剥がせるのでチタン焼け色風を剥がして、金に吹き替えた。

そして、クラウンも吹いてみた。

やっぱり金のがいい。トラディショナルカラー。金は今まで張り子とかで使った金より明るめ、やや白味が強いタイプを使った。赤が強めだから、明るい方が映えるかな。

白ベースにはお日様吹いて、段差削って金の雲を吹いた。良い感じかな。

そして、横とうしろ関係。横にはグラフィティーっぽい文字を、うしろには仏系の文字を、どちらもチタン焼け色風で吹いてみた。

良い感じで吹けたのだが、問題発生。メタル系とか吹いた時はマスキングのエッジが盛り上がることが多くて、そこに色が溜まってしまう。それを防ぐためにエアでエッジの盛り上がりを吹き飛ばすってのをやるんだけど、それをやっていたら、あろうことか塗膜自体が吹き飛んでしまった。meltyのtの部分が色が飛んで銀になってる。

まあ原因はハッキリしていて、細部のマスキングのキレを良くするために、塗料の樹脂分を減らして塗膜自体の強度は意図的に下げて吹いてる。樹脂分が強いとこういった細かいマスキングの時は母材に塗料が付かずにマスキングの方と固着してマスキングを剥がす時に一緒に模様も剥がれちゃう。特にメタリック系が顕著で、それを克服すべく樹脂分を調整している。最終的にはクリアのコーティング時にメタリック部にクリアが浸透するので、塗膜強度は全く問題無くなってペーパー、バフ掛けも全然OKなんだけど、クリアを吹く前と云うのは非常にデリケートな状態なんだと再確認。

そう云うわけで剥がしました。melty部のみシンナー、綿棒で溶解除去。これまたきわどいデリケートな作業でした。一進一退が続く。退なく、進のみで行きたいものですが。。

この辺までが六月後編です。

ダルマ塗装など

久々の更新。ひと月空いてしまった。

ダルマ制作は順調に進んでいて、ダルマを大阪のアートフェアに出品出来そう。それで出品にあたり画像が要るということで、急ピッチで進め、しわ寄せがブログの更新へと。いかんなー。なんとか撮影までいけたので、制作過程をまとめてアップします。

この前は白ダルマの顔まで吹けて、赤ダルマのベースカラーを吹いて、タイルにテスト塗装をしていたあたりまでだったはず。その赤ダルマに顔を吹いていく。白目と顔面部のピンクベース。

で、赤を進めつつ、絵柄を考えていく。今までは、紙の上と、パソコン上で考えていくことが多かった。でも、今回はダルマが沢山あるので贅沢に下絵用に一個卸して二ミリ芯のシャーペンで直接下描き。完成がイメージしやすいのと、三次曲面のこととか考えなくて良いのでストレスが減る。高崎ダルマをモチーフにしているので福の文字をあしらってみた。

赤ダルマの白目と顔面部ベースが硬化したら、クリアを吹いて段差を削る。白目と肌色の境に金を吹くので、段差があるとカッコ悪くなる。なのでしつこく削る。その後、目のまわりにオレンジを吹いて、再度クリア、削り。

そして黒と赤。目玉、髭、眉毛が黒、口と鼻に赤を吹く。顔がキリッと出来上がる。髭とかギザギザおおすぎ。またしてもクリアを吹いて段差を削る。

やっと段差が慣らせて来たので、白目と肌色の境に金を吹く。画像は吹く前のマスキング。なんか良い顔だと思い撮ってみた。金を吹いた後の画像は撮り忘れ。

そして白、赤に続き三体目。これはベースをパールにしてみる。白吹いて、パール吹いて、クリア吹くというスリーコートパールと云うやつ。画像だとわかりづらいけど反射が金になってヌルッとするのが好きで、よく使う色。

上と同じような工程で進めていく。

髭部の黒を少し変えてみた。ギザギザが細かすぎてマスキングに塗料が持ってかれる感があったので、黒の配合を変えてみた。マスキング問題は解消したが、ややザラつきが出た。クリアでおさえて研ぎ出すので問題は無さそう。吹きながら試行錯誤。

ダルマ並ぶ。ホコリとかつかないようにいじる時以外はこんな感じに箱に入れている。並ぶとなんか良い気分。

まだ続くので、この先は次エントリーで。